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2012年3月

2012年3月31日 (土)

天空の古民家…モノレールの巻

突然ですが、モノレールってご存知ですか?

電車の様な旅客車じゃなくて、ミカン畑などに設置されているものです。

最近まで、檜原村の藤倉という北秋川水系最奥の集落での、モノレール設置のための伐採を行っていました。

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↑ またまた、青木社長の伐採の様子です(゚ー゚)

様は、モノレールの設置される計画線上に植わっている木を伐っていきます。

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↑ モノレール

実際は、この様に設置されます。…で、なぜこのモノレールを設置しているかというと、この先にある藤倉の古民家が、この度修復され村の文化財に指定される予定なんです。

標高は773m!まさに、天空の古民家です!

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↑ 大きな茅葺屋根と空

ん~、「空が近い!」と感じるのは僕だけでしょうか?

今は、だれも住んでいないですが、とても立派な民家です。

歴史と文化の深いこの民家を修復して保存するなんて、なかなか良い試みだと思います!

近くを散策すると、隣接する畑では、主のいない梅の蕾が、早春を伝えていました…

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2012年3月29日 (木)

きょうのお昼は冷やし中華なのである

お久しぶりです。去年の6月以来となります。木田です。

久しぶり過ぎてけっこう緊張しています。これからはちょくちょく書いて行こうかなと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

さて、きょうのお昼は冷やし中華でした。

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といっても現場は山の中なのでどこぞのお店に食べに行くわけにはいかず、某コンビニのものです。冷やし中華(ミニ)とおにぎり2つ。ミニにこだわったわけではないのですが、朝の時間それしかなかったので...。冬場はカップめん&おにぎりが多かったのですが、これからはこの組み合わせががコンビニ飯の中核になりそうです。

日当たり最高の現場で、とても美味しかったです。

では、また!

(木田)

2012年3月25日 (日)

苗木を植えてます。

先日、お伝えした高尾山での間伐。その後の植え付けの模様もご紹介します。

間伐後に山に植える苗木は広葉樹が基本になります。 “色彩豊かな森事業”は、スギ・ヒノキを間伐した後に、広葉樹を植えるという事業。

広葉樹は、コナラ・ミズナラ・ケヤキ・イタヤカエデの4種です。

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↑ 苗木を背負子に乗っけます

まず、苗木を山に運びます。そこで、便利なのがこの背負子(エバニュー)!背負子に苗木を6~8本積み込んで、両手に3本づつくらい持って、山に運び上げます!

この作業が、何気に重労働です(゚ー゚;

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↑ 苗木の植え付け

で、もって苗木を所定の位置に植え付けていきます。

植えるといっても、畑とは違い山の土質は場所によってまちまちです。岩(がん)の多い場所や、水っけの多い粘土質な場所、腐葉土の多い場所。…なので、どこにでも植えられるわけではありませんが、いい場所を見つけて植えていきます。

また、樹種によって適地が異なるんです。特にケヤキは水の多い沢沿いで根を張りやすいそうです。

植えると言っても奥が深い!

と、この様にして、無事に約400本の苗木を植える事ができました!

…おまけですが、こんな写真も撮れました。

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↑ 花粉のついたスギの葉

今年の花粉は少ないようですが、これからが花粉の飛散のピークの様です。花粉症の皆さんには、ごめんなさいです。

ちなみに、写真左の茶色い玉の様な塊は、杉の種が入った実なんですよ。松ぼっくりみたいなものです。花粉が、受粉してこの実をつけます。

植物だから、花粉はある程度仕方ないと思いますが、花粉症の皆さまは対策をしっかりとしてくださいね!

担当:田丸光起

2012年3月22日 (木)

高尾山にて間伐中!

今、チェンソーズは八王子市の裏高尾で間伐を行っています!

ここには、東京都の「色彩豊かな森事業」という仕事で入っています。もとあったスギやヒノキを伐って、ナラやカエデなどの広葉樹を植えるというもの。

では、伐採の様子をお伝えしま~す!

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↑ 伐採しているのは、社長の青木さん

55年生くらいの杉。直径にして40cmほど。伐倒方向に向けて“受け口”を入れて、追い口を反対側から入れていきます。

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↑ 木の根元 左が受け口・右が追い口

木が大きく、重心が右に偏っているので、追い口から「ヤ」と言って、クサビを打ち込んで木を起こしてやります。ちなみに、倒したいのは写真左方向です。

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↑ 伐倒の瞬間?

木を倒すまでの一連の作業は慎重に正確に行うため、少し時間がかかりますが、木が倒れ始めて倒れるまでは、ほんの一瞬!倒れる瞬間を写真に収めようとしたのですが、少し遅くて、見事に倒れた後にシャッターを切ってしまいました(゚ー゚;

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↑ 無事に伐採終了

切り口を確認する青木社長。

こうして、今日も東京の森の手入れに皆で汗を流しています!

広葉樹の植え付けの様子は、後日ご紹介します。こうご期待!

担当:田丸光起

2012年3月19日 (月)

ちっさな春、見ーつけた。

朝霧に浮かび上がる、檜原の山々。遠くに行くほど、ぼんやりと見える山並みが何とも綺麗です。

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やっと暖かい日が増えてきました。三寒四温、少しずつ檜原も春の足音が聞こえてきました。

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↑ フクジュソウ

チェンソーズ事務所に毎年、真っ先に春の訪れを知らせてくれるフクジュソウの黄色い花。

去年も紹介した花ですが、誤って食べると死に至る毒素を持っています(゚ー゚;

去年は、なんで「福寿草」だなんて、毒草なのにと思っていましたが、こうやって毎年春の訪れを知らせてくれる「福寿草」は、春を真っ先に感じさせてくれる、うれしいお知らせを運んでくれるから、こう呼ばれてるのかも…と、勝手に解釈することにしました。笑

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↑ 沢蟹

こちらは、ご存じ「沢蟹」。

湿った土の中から眠そ~に、出てきたところを激写!まだ、起きたばかりなのか、逃げもせずトロトロと歩いていました(゚ー゚;

でも、檜原の冬は土が凍るほど冷えるのに、沢蟹はどうやって冬を越しているんでしょうか?まさか、冷凍状態で土の中にいるんでしょうか?

何はともあれ、ようやくここ檜原村にも、春の気配を感じられるようになってきました。

今後も、檜原の初春のご様子をお伝え致します!

担当:田丸光起

2012年3月12日 (月)

原木市場って?

先日、東京都に唯一ある原木市場に見学に行ってきました。

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↑ 東京都唯一の原木市場、多摩木材センター

原木市場って?…はて。と、思う方も多いと思いますが、原木市場とは山から切り出された木が丸太の状態で出荷・陳列・販売される場所です。

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↑ ドドーン!木ばっかり!

この日は、月2回ある原木の競が行われる日でした。要は運ばれた丸太が、買い手の競(セリ)によって購買されます。

売り手ははいわゆる林業事業体で、買い手が製材屋になるわけです。ここで、山から出た木が製材屋に渡るんです。

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↑ 陳列された状態

売られる木材は、主に“売り手”ごとにまとめられていて、その中で規格ごとにまとまった本数で売られます。良い木になると、1本ごとに売られます。

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↑ 競の様子

で、競が始まると、声掛けをきっかけにどんどん、木の売買が進んでいきます。「ヒノキ30センチ、4メーター、3本!いい木だよっ!」と、声がかかると、周りの買い手が「1まん8せん」「9」「2まん」…「はい、2まん!他は?はい2万。」と、ここで落札!と、テンポよく競が進んでいきます(゚ー゚)

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↑ スギ丸太

価格の基準ですが、基本的には樹種(スギかヒノキかその他)でまず、平均価格があります。それに加えて、太さ(細い方が基本的に安い)、長さ(長さによって使い道が決まってきますが、大体3mか4mが基本)、形状(真っ直ぐで、元と先で太さの違いの無いものが良い、曲りなどがあると安くなってしまいます)などの要素で決まってきます。

買い手は、それらの情報を瞬時に判断し、落とせる価格をそれぞれに口にしていきます。目利きができないと素人には決してまねできません(゚ー゚;

日頃は山仕事ばかりで山の中にいるので、とても勉強になった一日でした。山側の人間として、より評価の高い丸太を生産できるように、日々の仕事、木との向き合い方を今一度考えさせられました!

チェンソーズでも近い将来、ここに丸太を出しますよ!

担当:田丸光起

2012年3月 8日 (木)

GPSとGISの活用

先月の終わりに、GPSとGISの講習会に参加してきました。

GPSとGISを林業において活用するための講習でした。

GPSとは、カーナビや携帯体電話にも搭載されている機能で、複数の衛星から現在地の緯度経度を測位する機械の事です。

これを使えば、山にいながら自分がどこにいるかが分かる優れものです(゚ー゚)

また、GISとはざっくり言うと地図です。ただ、いろいろな情報を地図の上に重ねて見ることができるので、例えば一つの山の中でも、山ごとに所有者さんや、生えている木の種類や林齢を視覚的に把握することが可能になります!

と、少し難しい技術ですが、これを機にマスターして、森林管理の手がかりにしたいと思っています。

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↑ GPSの説明を受けてます

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↑ 現場での活用方法をレクチャーしてもらっています

担当:田丸光起

フォト

「若者だけの林業会社、奮闘ドキュメント 今日も森にいます。東京チェンソーズ」(徳間書店)

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